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それにホッとした会長を見て浩介はゆっくりと口を動かした。
「そんなわけないだろ?」
その言葉に食堂はシーンと静まり返る。
「好きとか言って空回りしていたのはあんただけだ。
俺がいつ好きって言った?妄想は止めてほしいね」
「じゃあ、なんで俺と…」
「周りがうるせぇし、あんたもしつこいからわざわざ付き合ってやったら、浮気だのいじめだの。マジ迷惑なんだよ」
会長は若干青ざめている。
浩介も浩介でイライラが溜まってきて舌打ちを何回もしていた。
「俺、元からあんたなんて好きじゃねぇから」
最後に留めを指すとそのまま入口に向かって歩き出した。
後ろから会長の呼ぶ声が聞こえたけど無視をして。
そして、何も食べていない事を思いながら携帯を開き校門へと向かう。
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