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虚しい電子音。
「決断できたんだな」
「できたけど?今から来れる?てか、居るんだろ?」
「くくく。あぁ。門の前の車だ」
そう言われ管理人にいい開けてもらう。
許可はとったらしい。
そして、言われた通り車の扉に手を掛けようとした瞬間中からいきなり開けられ抱きしめられた。
浩介は前のめりになり車に入れられる。
中に居たのは、会長と同じくらい美形の男性。
「浩介……。もう、離さない」
「…秀さん…痛いんだけど」
「離さない」
うっとりとした表情と声。
声も、顔も似ている…。
さっき別れた会長に。
それは、この人が…会長の…実の兄だからだ。
浩介が龍と付き合った本来の理由…。
この人の元へ行かないように違う恋人を作りたかったからかもしれない。
浩介はもう、秀から逃げられないのだ……。
End
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