君が望むなら

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俺の気持ちとは裏腹にチームの仲間たちは何故かヒロキを可愛がり始める。 カズ。……俺と同じチームの幹部が筆頭にヒロキと遊び始めている。 不良が何してんだかと思う。 『恐がんないってうれしいな~』 『笑顔癒しだわ!』 そして、ヒロキは恐がるどころか終始笑顔。 でも、ちらちらと俺の方を見てくるのは気のせいだろうか。 『おじしゃん…』 これは俺の事なのだろうか。 『あはははは!マサが叔父さんだって言われてる!!』 『……お前な!俺はマサトだ。マ・サ・ト!』 『ましゃき?』 『ちげぇ!!』 頭を抱えて叫ぶと若干ヒロキの目に涙が浮かんだ。 やっぱ叫ばれるとだめらしい。 『マサ、叫ぶなよ!ヒロ~。泣くな。おにいちゃんって言えばいいんだよ』 『お、にいちゃ?』 『おーうまいうまい』 カズに頭を撫でられへにゃりと笑う。 褒めて撫でられ、まるで昔の俺を見ているみたいだった。 『マサくん!すっごい。一問間違えただけなんて!天才!!』 一問も間違えちゃいけない家で姉貴だけ褒めてくれて……。  
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