君が望むなら

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「マサトさんって俺が覚えてるの今の色とかだけだ。へー金髪ね〓」 「お前に出会って心を入れ替えたんだよ」 「俺のおかげって事?すごい、俺。あっ、だから再会した時も俺に君付けだったのか」 「はいはい、そうだよ。おっと、俺用事あるから少し出るわ。すぐ帰ってくるけど変な奴家に入れんなよ」 「俺もう子供じゃないけど」 「俺からしたらまだまだ子供だ。じゃ、行ってきます」 「行ってらっしゃい」 うん。 こう言うのも悪くない。 さてと、この書類にサイン貰いに行かなきゃな。 転校のために。 元居た学校はヒロキが自分で止めに行ったけど、やっぱまだ高校生活半分くらいしかしてねぇし駄目だろ。 あの家に本当は行きたくないけど……可愛い甥のためだしな。 そう自分に言い聞かせ俺はヒロキの元実家に車を走らせた。  
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