4506人が本棚に入れています
本棚に追加
バタンッ
ヒロキの実家の前で車を下りる。
ひとつため息を吐きインターフォンを押した。
《…はい、》
これはよく聞いたことのあった声。
「ヒロミさん。俺、マサトです」
そういうと、ドタドタと走る音がした後、バンッと勢いよく扉が開いた。
「ヒロ…ぁ…」
ヒロミさんはヒロキもいると思ったらしい。だが、俺だけだと気が付くと残念な顔をした。
そんな顔したって遅いだろ。
「ヒロミさん、お話があります。入れて頂けませんか?」
ヒロキの信頼を自ら壊したのだから。
最初のコメントを投稿しよう!