君が望むなら

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   「ただいま」 サインを貰った後、何も話さず家を後にし俺はヒロキの待つ自宅へと戻った。 「「おかえり~」」 すると、ヒロキの声とともに違う声がし、驚きとその相手に対し怒りを覚え急いでヒロキのいるリビングへ行った。 そこには、ヒロキが癒してくれる笑顔でもう一度「おかえり」と名前を付けて行ってくれ頬が緩んだが、その横に良く知る奴がいて思いっきり殴ってやった。 「いっで!!」 「てめぇ、何上がり込んでやがんだ!!」 「良いだろ!?ヒロがマサの家にいるって噂聞いてバイクで急いできたんだぞ!」 「ヒロキ、変な奴家に入れるなっていったろ?」 「変な奴って!?俺ぇ!?」 煩いカズをもう一度殴る。 そして、言いあい。それを見ていたヒロキのくすくすと笑う声で中断したが。 「どうした?ヒロキ。こいつに何か変なことされたか!?」 「してねぇって!可愛いヒロにするか!」 「黙れ。下半身」 「せめて、名前で呼んでくれねぇかな!?」 「あーーーーーーもうだめだぁ!あはははは」 「「!?」」 突然吹き出したヒロキに俺は目を丸くした。 「コントみたい!あはは!」 「こ、コント…」 「…って、…ヒロかわいいー!」 「うわぁ!」 「マサ、俺の兄弟とヒロ交換して!てか、ヒロは俺が育てる!」 それに俺はヒロキからカズを引きはがしもう一度殴る。 計3回。 「きもい」 「ひっでぇ。ヒロ~俺と暮らさない?」 「こんなひどいのといないで」とかほざくカズにイラッと来たが俺もヒロキを見つめてその問いの答えを聞く。 ヒロキはキョトンとした顔で俺らを見てくすりと笑った。  
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