図書室の片隅で

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今日もそこにその人はいた。 綺麗な金色の髪はオレンジに染まり壁に寄りかかりながら眠っている。 この人と話をできたらどんなに嬉しいだろうか。 口下手な僕は多分ちゃんと話せないだろうけど。 「好き……」 綺麗な寝顔を見ながらぼそりと相手に伝えるわけでもなく呟く。 「…ん……」 その時、その人から声が漏れ僕は急いでその場から離れた。 聞かれたかもしれない。 そんな焦りの中で。 僕はただ眺めているだけで想っているだけで幸せだから。 気付かれここに来てくれなくなったら終わってしまう。 僕はここにいいるあなたしか知らないから。 どうか、知らないでいてください。 僕が、あなたを好きだってことに……… END
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