図書室の片隅で2

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俺の通う高校は不良高だ。 だが、普通の奴も居て部活とかは盛ん。 俺は、そっちじゃなく不良の方だから知らない。 そこそこ強い俺に上の学年の奴らから因縁をつけられたり、他校の奴らにも喧嘩を売られることが多くある。 それが、俺の日常でそれが普通だ。 その分、仲間も多いけど時々疲れる事が多い。 別に強くなりたくて喧嘩をしているわけじゃない。 基本、売られた喧嘩を買っているだけだ。 売られる理由は目立つ俺の容姿。 天然の金髪に青い目だからだ。外人でもハーフでもない。クォーターだ。 けれど、祖母の遺伝子を思いっきり継いだのかハーフ並みの容姿になってしまった。 毎回毎回売られる喧嘩。 学校へ居ようと居なかろうと誰かに必ず絡まれる。 面倒くさい。 だから俺は不良なら誰も行かない静かな場所を探した。 何となく静かになった校舎を歩いて探していると不意に見えた図書室のプレート。 ここの図書室は教室、校庭から離れており不良のたまり場になりそうな所だが、文字を見てうなだれるここの不良たちは図書室には近寄らない。 入ってみるか。 もしかしたら、静かに休めるかもしれない。  
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