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「いえ...何故か『釣り』という言葉で 急激に旅行に行きたくなるという、不可解な自分がいるんです」
困った顔の七瀬。
「何故なのでしょう...」
再び沈黙しようとする七瀬に、慌てる跡沢と球磨川。
「わ、わからないんでしたら、行ってみれば良いのではっ!?」(゜∀゜;ノ)ノ
「そっそうだよ!分かるかもしんねーじゃん!!」
(°□°;)/
必死な二人。
「....(そうなのかな?)では、行ってみるとしましょう」
「っっやったぁ~~!!」
「やったぜ!くぅ~~!!」
テンションMAX‼な二人は、意味不明な動きを始めている。
「行く場所が決まったら、直ぐに連絡して下さい。それでは..」
椅子から立ち上がり、ドアノブに手をかける七瀬。
「あれ?どこか行くんですか?」
尋ねる跡沢に、「野暮用です」とだけ言い、外に出ていく七瀬。
彼が釣り道具屋で 楽しそうに釣竿を選んでいたことは、誰も知らない。
-そうだ、旅行に行こう!-完。
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