6/7
前へ
/26ページ
次へ
「…どうしたの?大丈夫?」 私は、まだ混乱していた さっきまで、私は責められていた 確かに、ここにいる人達に 「ぇ、あれ、えと…ごめん、何か寝ぼけてたみた、い…」 声が震えそうなのを堪え、それだけ言った 正確には、その言葉しか出てこなかった けれど、皆はその言葉で安心したのか、ほっとした顔をしていた 「ちょっとーびっくりするじゃなーい」 「寝ながらご飯食べないのー」 笑い混じりにそう言われ、何とか私も笑った 「ごめんね、顔洗って目を覚ましてくるね!」 そう言って、急いで洗面所へ走った …怖かった 心の中を見透かされているような感覚 さっきの皆からの言葉が、胸に刺さる ただただ、痛い… 鏡に写った自分の顔は、蒼白になっていた (…怖い…さっきのあの感じ…今日の夢と一緒だ…) けれど、確かに起きていた なのに、何故…? 「白昼夢でも見たのかな…」 鏡の自分に問いかける様に、一人呟いていた
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加