帰り道

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森々と雪が降る僕の肩に積もる冷たいもの 思えば森々ってなんだろう? いつの間にか森を抜けてしまった。君の家の明かりが見える。テーブルには何があるのかな。温かいスープかな。ココアかな。少し冷めてたらいいに。 チャイムを押す時、今でも緊張するんだ。君が変な顔するんじゃないかって。 今日はちょっと呆れ顔で僕の雪を払ってくれた。自分でもぶるぶるしてみる。君にかかって ごめんと一声。 もうわかったかな? 僕は白いハスキー犬。 僕を見下ろす君の目が笑っている。 明日も行くの? もちろんさ。チャイムを押すのに慣れなくちゃね。
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