Act.1

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そうか、といって先客さんは水遣りを再開した。 「ねぇ、先客さん。手伝っても良いかな?」 「良いけど、『先客さん』って何?」 「あ…、ごめんなさい。嫌だよね」 「うん、嫌だ」 バッサリ。 そんな音が聞こえたかと思うくらい、先客さんは言い切った。 「何て呼べばいい?」 「……」 「(質問を変えよっかな…)名前は?」 「宗像…形」 「じゃ、宗像くんd…「形」――…は?」 「形がいい」 …いきなり呼び捨てかぁ…。 ま、本人が望むなら良いんだけどね。 *
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