未知の地へ

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男は何度目かのため息をもらすと、詠夢に近寄った。 そして抱き込むと屯所に向かって歩き出した。 詠夢は男から香る匂いと、歩くたび伝わる心地よい振動を受け、だんだん眠気に誘われていった。 そして男の羽織を掴んで、夢の中へと落ちていった。 男がそんな詠夢を見て微笑んでいたのは詠夢は知る筈もなく…。 久しぶりの心地よさに深く深く眠っていたのだった。 これから始まる、ハチャメチャな物語が幕を開けた。 ・
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