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相手を仲間にするためのお定まりの儀式として、シャルロットの血を彼女が死ぬ寸前まで味わった男性吸血鬼も、瀕死となった少女に自らの血を分け与えた女性吸血鬼も、バッカスの美酒に酔ったような恍惚感さえ覚えたほどである。
彼らには獲物を魅了する異能が備わるが、ロッテは人間の時期からその才能があったといえた。
新世代の吸血鬼として彼女が選ばれたのは、ヴァンパイアたちのほうが魅せられたためだったのかもしれない。
子供の吸血鬼など極めて珍しく、ロッテの属する団体では彼女だけがそうだったのだから。
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