my sister

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「進一…ご飯よ…」 「いらねーよ!!」 あれから学校には行ってない。 部屋に篭り、カーテンを閉める。 飲まず食わずな生活が続く。 腹は空かない。 喉は渇かない。 いっそ、こののまま…。 カッターで手首を切ろうとするが思い出すのは花夜の顔。 そして、龍に乗ってる女性だ。 誰だ。 あの女性は。 そんな事を思っていた。 でも、思いと裏腹に体は正直で飲まず食わずの俺の体に症状が出た。 栄養失調だろうな。 頭がボーッとする。 もしかしたらこのまま死ぬのか。 それならありがたい。 自殺は邪魔される。 このまま死ぬなら、いいよ。 扉の向こうでガタガタ音がする。 うるさい。 多分、二人が無理矢理開けようとしているんだろう。 だけど大丈夫。 物で扉を開けれないようにしておいた。 鍵もある。 これで、邪魔されない。 これで心おきなく死ねるよ。 花夜。 今行くよ。 お前の所に。 俺はベットで思い瞼を閉じた。
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