1章

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「この本には基本応用など魔法陣のすべてが記してある持ってゆくがよい」 「ありがとうございます」 受け取ったけど思ったより重くないな‥ 「他にないな?‥‥ならそろそろ送るとしようかの」 そう言うとまたブツブツと言い始めた 「お別れじゃ、よい人生をな‥‥そうそういきなり右も左もわからない世界に放り出されては困るじゃろうから世話係を頼んでおる、その場で待つように」 「何から何までありがとうございます」 お辞儀する僕に困ったように聞こえる声で 「いや‥こちらのミスじゃからそう畏まらんでくれ‥‥あぁそろそろ時間のようじゃ」 その言葉を最後に意識が遠のいていった 「本当によい人生を」
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