始まりの朝

4/9
前へ
/11ページ
次へ
めぐ「紫音‥っ!」 バンッ とドアを開けるとともに 私は叫んだ。 紫音はフェンスを越えて 今にも飛び降りそうだった。 姫乃「紫音 落ち着け‥?」 姫乃先輩が 声をかけると 紫音「‥‥は‥ ‥‥くない‥‥‥」 紫音はぼそぼそと なにかを言っているが 聞き取れなかった。 美紗「紫音 なに? どうしたの‥?」 ぼそぼそと言う紫音に 声をかけると 紫音は 小刻みに震えながら グラウンドの方を指差した。 紫音「あそこ‥」 みんなが指差した方を 見る。 そこでは喧嘩のような ことになっていた。 紫音「あそこで‥ 私は噛まれたのよおぉっ 私はあんな‥‥ あんな姿になりたくないっ!」 そう言った。 叫び声をあげながら バッと 腕を出した。 紫音の腕は 血まみれだった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加