2人が本棚に入れています
本棚に追加
「たっだいまー!!」
ガチャっと少し乱暴に玄関の扉を開けて言った。
そのままリビングへとつづく扉の横を通り、階段をいちもくさんに駆け上がる。
ガチャ
「やっと学校終わったー!音楽聴こう!」
そう言ってベッドの上にある音楽プレイヤーをとろうとした有希は
「!?な、な、なんじゃこりゃー!!!」
と、叫んだ。
それもそうだろう。
なぜなら、さっき助けた白蛇がベッドの上でとぐろをまいていたのだ。
「殺虫スプレーどこだ・・・・あった!!くらえ!!!殺虫スプレーアッタク!!!」
しゅーーーー!!
いきなりのことに有希はパニックしてしまい、咄嗟に部屋にある殺虫スプレーを白蛇にむかって使った。
「げほげほ!!小娘な、なにをする。」
「ぎゃーー!!ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい!!!」しかもその白蛇がしゃべるもんだから、つい驚いてしまってすごい速さで謝った。
んっ?
しゃべった?
そんな馬鹿な!?
「全く何をするのかと思うたら!いきなり何をするか!小娘が!我を殺すきなのか!」
白蛇はそう言い放つと怒っているのかシャーシャーと威嚇している。
あー怒ってるよね。
当たり前だよね。
私はどうすればいいのかわからず、白蛇をじっと見つめた。
白蛇は相変わらずシャーシャーと言っている。
勇気を振り絞って訊いてみた
「あ、あの何で私の家の私の部屋にいるんですか?」
すると白蛇は、
「小娘、お前さっき我を助けたであろう。つまりは恩返しじゃ!」
と、ばーんという効果音が似合いそうな感じに胸を張りながら言った。
な、何これ、鶴の恩返しならぬ、蛇の恩返しwwww
めっちゃうけるんやけど(笑)
最初のコメントを投稿しよう!