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日の光がカーテンの間から優しく部屋の中に射し込んでいる。
外では小鳥が誰かに挨拶をするようにさえずりあっている。
「んっ・・・」
この部屋の主であろう人影がベッドで動いた。
スースーと幸せそうに寝息をたてている。
そのとき、いきなり人影がガバッ!と起き上がった。
「あー!寝過ごした!」
私は宮鳥有希(みやとり ゆうき)。
今年、高校2年になった女子高生!
なんだけど・・・・
(また遅刻だー!!)
今年に入ってもう5回も遅刻している。
今日遅刻したら6回目になる。
食パンをくわえながら自転車をとばす。
チャイムがなり、朝礼が終わった。
ぐだーっと机にうつ伏せになった、私。
「どうしたの有希?魂半分抜けているよ。」
真由美(まゆみ)は前の席の椅子を後ろに向けて、私の頭をつつきながら言った。
「じ、自転車かっとばした。疲れた。」
すると彼女は
「また寝過ごしたの!?あんたばかぁ?」
と1割驚いて残り9割呆れたような顔をして、某アニメのキャラクターが言ったようなセリフを言った。
「だってぇ~」
私が口を尖らせて拗ねたように言ったら
「どうせまたベースでしょう!」とぐいっと上半身を私のほうに乗り出して言った。
(ず、図星です・・・・)
「あんたねぇ・・・。」
「楽しいし・・・そ、それにテストの点数はいいし・・・」
すると真由美はお手上げのポーズをして、本当に呆れた顔をして
「確かに点数はいいよね有希は。」
と言った後、少し間をあけて、
「認めたくないけど。」
と笑いながら私のおでこをこづきながら言った。
私を学校に1人や2人いる、遊びほうけているバカだと思ったでしょう!
図星でしょう!
こう見えても、テストの成績は学年上位!
常に1位、2位を争っている。
周りの人からは意外と言われる。
私と真由美が通っている学校の名前は、柏台高校。
県で2番目ぐらいに頭のいい高校。
選んだ理由は近いから。
今はそれなりに楽しんでいる。
「有希!1限目は体育だよ!行こう!」
ジャージを持って教室のドアのところに立って真由美は言った。
「金曜日の1限から体育とか、ない!ややなぁ~。って、待ってよ真由美!」
急いでジャージを持って彼女の後を追いかけた。
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