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はぁ、また私の主はこの男を助けようとしている。いい加減にしてほしいものだ
主も主で老い先が短いのだから、行動は控えめにしてもらいたいものだ
「で…私はこ……。絶……なな…下さ…ね」
「ワシ…誰……っと…だ?主神……ディンだぞ」
おっ!話は聞こえぬが、この流れはもう少しで終わりか?
「そ…で………では」
「あぁ、……な。用件……何と……よう」
そう主が告げると、頭を下げてその男は帰っていった
「主」
私は外で待っていたので、窓から部屋に入った
「うぉ!な、なんじゃお前か」
そんなに驚かなくても
「そんなに驚かなくても良いでしょう。どうせ、最初から居ることには気づいていたのでしょ?」
「ん?あぁ、気づいていたぞ!」
あぁ、多分この方は嘘を着いている。長年寄り添って戦ってきたのだから分かる
この仕草も、驚き方も、言葉の詰まり方も全てが嘘につながる
「のぉ、話があるんじゃが」
「ん?何でしょうか主?」
こんなに潮らしいのは初めてだ、何を話そうとしているんだ
「実は……」
私はそれを聞いた、そして聞かなければ良かった
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