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その後、私は誰が主を殺したのか、誰がどうやって部屋に侵入し、殺したのか
全てを調べて、手掛かりになるものや証拠になるものを必死で探した
野心を抱き、必ずわが手で殺して主の仇を取るために
たが、それとは裏腹に証拠も手掛かりも出てきやしない。なら、部屋に入ってきたのは誰だ?
彼奴だ!彼奴しかいない、殺してやる。主に助けてもらい、人生を、命を、全てを捧げていると思っていたのに
全ては、裏切りに過ぎなかった
そう、思ったとき。主が私に言っていたことを思い出した
『お前は今からあの男に忠誠を誓うんだ。ワシはじきにいなくなる、それを見越しての命令だ』
あれ?何故、あの時“死んでいなかった”
彼奴が殺したなら、既に死んでいた筈だ。薬を仕込んでいた?それもおかしい
薬なら、主は彼奴と居るときはお茶や、ましてや飲み物等を飲まない筈だ
じゃあ、誰が?
んー、解らん。これは本人に聞いてみるしかないな
さて、何処に行けば良いのやら。何か、手がかりはないかっと
ん?
なんだこれは?メモか?
えっと…………、何!これは本当の事か?
ならば、止めなければ
私はすぐさま飛び出した。彼奴を………フィルマー=グラディル・バルトを止めるために
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