お決まりの森です

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「行くぞオラァァァァァァァァ!!」 空中に壁を創りそれを蹴って急降下、邪魔をした金髪少女に気が向いていて此方に気付かないドラゴン目掛けて振りかぶったアルテマウェポンを薙ぎ払う 『ギャアァァァァァァァァァァァ!!』 ガキンッという金属音によく似た音を響かせ頭部の赤い鱗に刃が食い込み片目を潰す、そしてその衝撃で後ろに倒れかけたドラゴンの懐に着地した俺は 「もうッいっちょ!!」 直ぐに下から斜め上に斬り上げ腹部を斬り裂きながら赤い巨体を上空へと打ち上げる 「今だ!」 「白銀の氷将今此処に海原を凍らせる冷気の拳を天覆い隠す冷酷な結晶を絶対零度の無慈悲なる大剣を我に貸し与えたまえ!!」 金髪少女が何やらぶつくさ言い終えると蒼く色付いたナニかが右手に集い収縮していく   ‐Icedestruction‐ 「《白銀に染まる破壊》」 そう言い放ち空中に片手を翳すと有り得ない程デカイ氷で構築された大剣が現れその剣先がドラゴンに向けられる 「行けッ」 下された命令に従い氷の大剣は物凄い勢いで一直線に突き進む 『ギャッ……パ…………』 そしてドラゴンの胸に突き刺さり背中を刃が突き抜け、夥しい量の血を貫かれた傷口から噴き出しながら徐々に凍結していく
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