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「……見えてきました」
「着きましたか…」
「早く休みたい」
リールの気持ちはわかりますね
朝から歩いて今は夕方ですから…
「クロナは疲れないのですか?」
ソルは大丈夫だと思いますがクロナは見た目は運動とか苦手に見えますから
「ボクですか?ボクはまだ歩けますけど…」
流石は元ウルフですね
「それにしても、門番がいない街って不思議ですね」
「アルム、此処ってどんな街なんだ?」
そういえば説明してなかったですね
「此処はレイスと言う街です、場所はナルマリの南端でラット国の端に位置しています。」
「マスター、取り敢えず宿で話しませんか?」
ごもっともです
――――――――――――
宿の中
「まず、この街のことですが…地下に大きな水源があって、その水を使った農業が盛んです」
この街の野菜はかなりの額で取り引きされます
「何故、門番が居ないんですか?」
「ソルは門番がどんな仕事をするか知っていますか?」
「盗賊や魔物に街を襲われないようにするためですよね」
「正解です」
パスが必要なのも盗賊が入らないようにするためですから
「この街はその心配が無いのですよ」
「「「?」」」
皆、理解できて無いみたいですね
「魔物が街を襲うのは自分たちの縄張りに餌が無くなるからです。この辺りは水が豊富で土に栄養が多いのですよ、だから魔物の餌が多く、また食べ物に困らないので盗賊になる人もいないんですよ」
その後リールだけわからなかったみたいなので納得させてから寝ました。
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