レイス街

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水は透明で透き通っていて、周りは光っていて湖全体を仄かに照らしています。 「マスター、この光っているのは?」 「それは苔ですよ」 この苔は綺麗な水の近くにしか生えないので水質は期待できますね 「なあ、泳いでも「駄目です」…何で」 つい最近、泳いで風邪を引いてた人を泳がせるほど優しくないです それに… 「アルムさん、生き物の気配がないんですが…」 クロナは気付きましたか 「ええ、湖の中に魚どころか微生物すら泳いでいません」 生物の反応が無いのですよ 「少し調べるので待っていてください」 まずは水質ですが…苔が枯れていないので水は綺麗な筈です 水も中性で特に問題無いです 誰かに乱獲された可能性もないですね 何かしら後が残りますし人が入った形跡もない 取り敢えず、能力を使いますか… ………成る程、これが原因ですか… 「何か解りましたか?」 「湖の下に分解の魔法陣が書いてあります。多分、昔の人が水質を守るために書いたのでしょう」 水の中にいる動くものに無差別に反応します もし、リールが入っていたら今頃、分解されていたでしょう 「取り敢えず人に害があるものだけに反応するように書き換えますか…」 「それは言いのだが…こいつらどうすればいい?」 リールがそう言うと土で出来たゴーレムが地面から何体も出てきました (これだけの数を同時に動かせるとは…普通の魔法使いじゃできないです) ゴーレムは魔法を使って動かす人形のようなものです。 普通一人で一体ぐらいしか動かせないのですが… (術者は………洞窟の外ですか…) 取り敢えず、戦闘中に湖に落ちても大丈夫なようにしないと…
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