レイス街

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―――――――――――― 宿 地底湖から戻って来て今は深夜です。 リールは、もう寝ています。 疲れていたみたいなので無理もないでしょう… クロナは散歩に行っています 今、能力で術者を探しているのですが… 「………何かおかしいですね…」 「ん?…どうかしましたか?」 「少し気になることがありまして…」 術者はわかりました。 〈竜巻の狩人〉と呼ばれているギルドランクSSの男性です しかし、彼の属性は風、魔力量は少なくはないですが… 作れても風を元にしたゴーレムが三体でしょう 土のゴーレムを十体以上は出来ない筈です。 多分、道具か何かを使ったのでしょうが… (何故、ギルドの人に狙われたのでしょう) まさか…ギルド全体で? でも悪い噂があるギルドでは無いし……… 「マスター?」 「すみません、少し外にいます」 今はとにかく情報を整理しないと 「わかりました。早く戻って来てくださいよ?」 「わかってます。」 ―――――――――――― ???side 「で、〈記録者〉たちは殺せたのか?」 「ウフフッ…どうやら失敗したみたいね」 「マジかよ!まあ、そこまで期待はして無かったが…」 円卓を囲うように三人が話をしている 「それで、私たちのリーダーは大丈夫かしら?」 「大丈夫だろ?唯一危険だった〈全帝〉は、帝を辞めて姿を眩ませたらしいし…ハハッ」 三人は笑う 一人は可笑しく 一人は妖艶に 一人は不機嫌そうに そして一人一人、転移で消えていく 「私が姿を消したって?笑わせるわね、私の顔を見たこともないのに…」 誰もいなくなった部屋で声だけが響いた 「今が一番楽しいのに、壊すようなことがあれば容赦せずに消すから…」 そして声も消えて静寂だけが部屋を包む side、end
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