マリ王国

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複数を同時に移動させる場合、普通の転移だと無理なので古代魔法を使います 『我、古の旅人なり、向かうべきは我が故郷、渡るべきは空間、妨げられず、塞がれず、我が道を行く、』 ―――――――――――― ……っと、家の中にいるということは、成功ですね 「ここがアルムの家か…普通だな」 「普通で悪かったですね。…ここはリビングです」 僕の家は木造の二階建てです 部屋は全員分はあるので泊まるのに問題はありません 「………アルムさん」 「ん、何ですか?」 「さっき使った魔法って古代魔法の〈時空転移〉ですよね?」 意外ですね、クロナに古代魔法の知識は流してないのですが… 〈時空転移〉とは、一定範囲の空間を過去や未来のどの場所にも転移できる魔法です。 「本当はそうなのですが、アレンジしてあるので危険はないし時間を移動したりは出来ません」 古代魔法なのでランクは付いていませんが〈時空転移〉は禁忌魔法に近いランクです。 しかし普通に使うと僕の魔力量だと無理です だから、一定範囲の人を転移させることしか出来ないようにアレンジしました その為、魔法としては劣化しますが魔力の消費量をかなり減らせます 「魔力は半分くらい使いましたが、普通に動けますよ」 「……そうですか、ありがとうございます」 それにしても古代魔法なんてどこで知ったのでしょうか… 獣人は魔力が少ないのであまり魔法は必要無いのですが…まあ、いいです 「アルム~お腹減った」 「そうですね、今作ります」 「マスター、手伝います」
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