マリ王国

13/21
前へ
/195ページ
次へ
「あらあら、一体何をそんなに騒いでいるの?」 女性の声、入口の方ですね。 その声で全員の動きが止まりました 「うわ、やべ、メイリの姉さんだ!!」 ん、メイリ? 確か、最近このギルドで噂の三人の内の一人 直接調べてませんが、魔物の首を切り落とし、一撃で仕留めることから、付いた二つ名が〈首斬り魔女〉だったはずです。 でも、入口には誰もいません 「アルムさん!!伏せて!!」 「え?!」 クロナの叫び声で咄嗟に伏せたのですが… 目の前に紫色の髪の女性が立っていた “氷で作られた大鎌を振り切った状態で” 「あらら?避けられちゃったわ」 目の前には妖艶に笑う女 クロナが言ってくれなければ今の一撃で死んでいました 「いきなり何するんですか?」 「挨拶かしら?」 「姉さん、やり過ぎじゃ――」 注意しようとしたオッサンですが… 「私に指図しないでくれる」 当然のように殺された 首から上が無くなって 「「イヤァァァー!!」」 「嘘だろ?!」 「おい!逃げないと俺達も殺されるぞ!!」 《何で仲間を?》 それは、僕も聞きたいですが、取り敢えず他の人は皆逃げ出したようですね 「仲間じゃなかったのか?」 「貴女は〈紅刀の女神〉ね、こんなの仲間でも何でもないわよ」 さっきから、この女の直接的な情報が出てこない、と言うことは 「前に僕たちを襲った人の仲間ですね」 正確には襲った人がいた組織の幹部といった所でしょう
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1826人が本棚に入れています
本棚に追加