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.....why?
「てことは、え!!あの中に王道くんがいたってことですか!!?」
「王道くん?っていうのは甥のことかな...?あの子はね、今日の集会出てないと思うんだ。というか寮の部屋からすら出てないと思う...。明日から授業も始まるけどちゃんと出席してくれるかも分かんなくて...」
涙目で話し始めるショタショタフィーバーな幸仁さん。か、可愛いとか思ってないんだからね!
「それはつまり、手の付けられないヤンキーってことですかい?」
「ヤンキー...じゃなくてね、人嫌いが激しくて部屋に閉じこもってるんだ。はい、これ写真」
出された写真にはボサボサの黒髪に瓶底メガネ、まさしく王道くん!でも...
「え?え?もしかしてこれ、変装前じゃないですよね?」
「変装っていうか...中学2年生くらいからこういう格好するようになっちゃったんだ。昔の写真はこっち」
そこに写っているのはハーフだろうか、金髪碧眼の可愛い男の子。
...なるほど。可愛すぎる容姿のせいで性的な悪戯を受けた、または受けそうになった王道くんはその容姿を隠すために自主的に変装している、と...。こんなところだろう。
「それでね、周くんになんとかあの子の友達になってほしいんだ。周くん今、生徒会役員専用フロアで一人部屋でしょう?一般生徒用フロアにお引越しか、そっちに甥を入れるかしてほしいんだけど...」
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