金髪碧眼で変装しているならそれはもう王道くんでいいだろう。

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  ...早くメイド服を脱ぎたいのに、王道くんが自室へ行かせてくれない。 なんでか分からんが王道くんが俺と飯食ってくれるって言ってるんだし、ここは羞恥に耐えて王道くんとレッツディナー!コンビニのオムライスだけど。 王道といえばやっぱりオムライスだよね!こうやってちょこちょこ軌道修正していくの大事。 「じゃ、じゃあ食おうか。春日くんオムライスでよかった?」 「オ、オムライス...好き、です......」 あれ、また気弱くんに戻って―ら。でもなんか可愛い。これが王道の力か...!宇宙人タイプじゃなくて本当によかった。 「ならよかった。明日からはスーパーで食材買って自炊するから食べたいものあったらメール...あ、よければ連絡先教えてくれないか?」 「...け、携帯...持ってないです......」 なんと。まあ人と関わらないなら必要もないだろうし当たり前っちゃ当たり前か。 「んー、じゃあさ、明日から俺と一緒に買い出し行くってのはどうだ?」 「え......?」 「...少し幸仁さんに聞いたんだけど、あまり人と関わるのが好きじゃないんだろう?学校はまだ無理でも、寮のスーパーに出かけるくらいなら...」 王道くんはまた黙ってしまった。幸仁さんに聞いたっていうのがまずかったのか。それとも俺と買い出しっていうのが嫌すぎたのか。断る理由を探している...? 「...叔父さん、に...頼まれたんですか...?ぼ、僕を...学校に行かせるように......」  
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