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なるほど、そういうことか。
「あー......ああ。実は幸仁さんに頼まれて春日くんと同室になったんだ。でも春日くんに会って、俺が、君と仲良くしたいって思ったから今こうしてるんだ、けど...や、やっぱり迷惑、だったか...?」
確かに最初は王道くん総受けのために同室行きをのんだが、今は純粋に仲良くしたいという気持ちの方が勝っている。庇護欲というかなんというか。面倒見てあげたくなる感じ。
「め、迷惑なんかじゃ...ないです...っ!あの、僕、その...えっと...」
「落ち着け、無理に話さなくても大丈夫だ。同室なんだし、嫌がられても俺は構うのやめないからな」
少しは心を開いてくれた...と考えていいのだろうか。人嫌いの割にこの人懐こさ、やっぱり王道くんはわんこ属性のニオイがする。
頭をぽんぽんと撫でると気恥ずかしいのか俯く王道くん。
......ん?あれ?なんか心なしか王道くんの方が俺より頭の位置が高い気がする...ソファから立ち上がり、王道くんも一緒に立たせる。
「...春日くん。君、身長いくつだ?」
「はい、えっと...確か、173cm...です...」
負 け た。168の俺より5cmも高いじゃないか。というか王道くんは王道的に考えて150後半とかだろう、普通。あ、普通の王道通りにいかないのがこの学園でした忘れてた。
「こ、こんなことぐらいで俺に勝ったと思うなよ!時ちゃんとか花京院先輩は180超えてるんだから王道くんなんて簡単に組み伏せられるんだからな、全然許容範囲内だ!無問題!」
「へぇ......?」
あれ、また王道くんのオーラが...
「...よ、よく分からないですけど、すごい人たちが...いるん、ですね...」
......気のせいか。やっぱり王道くんは気弱な王道くんだ。
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