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「冬夜君も災難ね」
「琴音と出会ってからはいつもこんな調子だよ」
「あら?じゃあ、私たちの関係、これまでにする?」
「なっ!お姉様!?」
「紛らわしい言い方すんな。俺はどっちでも構わないぞ」
「こいつ・・・・・・!お姉様相手にどっちでもいいだと!」
「そう・・・・・・。分かったわ。じゃあ私達の関係は・・・・・・」
とここまでなんだか急すぎるシリアスな展開に付いていけてないんスけど、俺。
つーか、何長年付き合ってた彼女と別れるみたいになってんの!?
あれ?ひょっとして琴音は嫌だったの?この関係終わるの。
じゃあ、悪いことし――――
「まだまだ続行ね」
「俺の本日二度目の心からの反省を返してはくれないでしょうか?」
「はい、50円」
「やっす!俺の滅多に無い心からの反省、やっす!」
「あ、それ50ジンバブエドルだったわ」
「ジンバブエドル?どこの通貨だ、それ?」
「アフリカにある共和国、ジンバブエという国よ。ちなみに1億5千万ジンバブエドルでハーゲンダッツ一個分」
「やっす!さっきより格段とやすくなってますよね?」
「更津野、あんた日本円でいくらか分かってる?」
琴音は俺の事を冬夜君、篠宮は俺の事を更津野と呼ぶので覚えておくように。
俺の拙い文章力で表すにはこういう事を覚えてもらわなくては、無理だ。うん、無理。
「わからんが、日本に存在するお金の単位ではないことはわかる」
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