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そう、あっちの奴――スネイルは貴族だった。
しかも、親の権力を振りかざす、典型的なおぼっちゃんタイプだ。
オレは奴に目を付けられている。
なんでも、「落ちこぼれが僕と同じクラスだなんて、僕の価値が下がる」だそうだ。
「でも、大丈夫なの?」
「何がだ?」
リエルが心配そうな顔をしている。
「だって、今日のやり取りでも険悪だったじゃない。そろそろ何かされたりしない?」
「大丈夫だ。心配するな」
「いくらジンでも、そこは心配になるよ。だって」
「友達だろっ! なっ?」
あーあー……ジゼットが言おうとした言葉を、ヒースが先取りしたな。
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