死んでしまったようです

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「ハイ、そこまで! 敵意剥き出しにしちゃ駄目だろう、ジン」 何かを察知したのかジゼットが止めに入る。 ……ジゼットにも判るほどだったか。 「……すまなかった」 「気にすんなよ。お前の勘も間違ってないしさ」 さっきと変わらない雰囲気で、恵助はけらけらと笑った。 ……が、その内容はさらに俺の気を引く。 「それはどういう……」 「なぁなぁ! 恵助だっけ、ちょっと話聞かせてくんない?」 「いいともー!」 オレの言葉を遮ったヒースは、恵助にたくさんの質問を投げていた。 すっかり問い詰める気が失せてしまったオレは、午後の授業に思いを馳せることにした。
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