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「すまなかったのう……」
案の定、お爺さんが開口一番、オレに謝ってきた。
ある程度の当たりは付けているが、あえて訊く。
「何のことですか?」
「実は天界戦争のゴタゴタで、あなたに関する書類を書き間違えてしまいまして……」
お爺さんの横に控えていた、秘書らしき女性が気まずそうに言葉を濁した。
だが、お爺さんはその先を続ける。
「要はわしらの不備じゃ。本当に申し訳無い」
「あ、あの……頭を下げてまで謝らなくていいですから、オレはどうなるのか教えてくれませんか」
かなり上の立場であろうヒトに頭を下げられても、どうすればいいのか困るのが本音だった。
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