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俺の部屋の前には しゃがみこんで小さくなっている紗那がいた。
退屈そうに コンクリートの地面を指でなぞりながら。
俺は… そんな紗那を抱きしめたい衝動に駆られた。
声をかけようか迷っていると はらりと垂れた長い髪を 左の耳にかけようとした紗那が俺に気がついた。
『…ごめん。』
なんとなく謝ってしまった俺。
そんな俺を見て 紗那は立ち上がりひらひらしたミニスカートの裾をはたいた。
今日の紗那は 白くてふわふわした女の子っぽい格好をしていた。
『どれくらい待ってた?』
部屋の鍵を開けながら 俺は紗那に訊いた。
『…10分くらい。』
足元に視線を落とす紗那につられて 俺も視線を落とした。
ひらひらの白いミニスカートからのぞく紗那の脚はとても細くて、スカートにも負けないくらい白く透き通っていた。
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