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俺は再び歩き出した。
そして彼女の足音も それについて来た。
つかず離れずの距離を保ちながら 結局、俺のアパートに着いてしまった。
このまま俺が部屋に入ってしまったら 彼女はどうするんだろう?
多分、きっと帰っていくだろうな。
このまま部屋に入ってしまえよ… 俺。
もう一人の俺が囁いたような気がした。
だが 俺は…
振り返った。
よせばいいのに… 振り返ったんだ。
『あのさ…。 なんで、ついてくんの?』
『………』
何も答えずに 黙ったままの彼女。
やっぱり… やめときゃよかった。
これって ある意味 ストーカー行為じゃねぇ?
そんなことを思ったりしたけど…
そんなことは どうでもよくなるくらいに…
近くで見る彼女は めちゃくちゃ可愛かったんだ。
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