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母 「守ーッ!! 起きなさーい!」
守 「う、う~ん…。」
「はっ! こんな時間だ!!」
この朝から寝坊をしたのが、遠藤 守(えんどう まもる) 雷門中学校サッカー部のキャプテン。 この物語の主人公である。
守 「何でもっと早く起こさなかったんだよ!!」
母 「起こしたわよ。起きなかった守が悪いのよ。」
母 「早く朝ごはん食べちゃいなさい。アキちゃんに待たせたら悪いわよ」
木野 アキ(きの あき) 雷門中サッカー部のマネージャー。遠藤と同級生。
守 「ごひほうはは(ごちそうさま) ゴクッ んじゃ行ってきます!!」
「あっ、忘れるとこだった(汗)」
守は部屋の隅にある仏壇の前に駆け寄った。
守 「じいちゃん。俺、絶対にサッカーで日本一になる!!」
アキ 「遠藤くん早くッ!!」
守 「分かってるよ(汗) じいちゃん行ってきます!!」
守とアキは物凄いスピードで家を後にした。
守 「毎朝こんなに遅くてごめんな」
アキ 「別に気にしてないよ♪」
「それより急ごう!! キャプテンが遅刻じゃカッコ悪いよ(笑)」
守 「そーだな(笑)」
守とアキは汗だくになりながらも学校に着いた。そして二人は真っ先に部室の方向へ走って行った。
ガラガラ
守&アキ 「おはよー」
ゲーム音やら人生ゲームのルーレットが回る音が聞こえた。
守 「相変わらずだなぁ」
アキ 「皆ぁー、練習始めるよぉ~」
……返事が無い。
そう、この雷門中サッカー部はヤル気の無い部員ばかりで有名なのだ。
そのおかげで廃部寸前と言うことらしい。
守 「💢 お前らいい加減にしろっ!!」
「これを見ろっ!! 俺たちはこの大会に出場する!!」
宍戸 「大会ってまさかFF(フットボールフロンティア)にですか!?」
少林 「FFってあの全国有数の強豪校が出場する大会ですか!?」
守 「あぁそーだ。その大会に向けて今日から特訓を始めるッ!!」
守 「よぉーし、まずは基本練習からだ」
…それから1日が過ぎ帰り道。
守 「よし、鉄塔でじいちゃんの秘伝技の練習だ!!」
「うん?ボールを蹴る音? …あっちの方だ」
??? 「…イア……ネード!!」
ズドーン!
守 「…おぉ! すっげー!! ねぇ君、今のシュート何!?名前は!?」
??「……濠炎寺 修哉」
守 「濠炎寺って言うのかぁ。俺、遠藤 守 ヨロシクな」
守は握手を求めた。が、濠炎寺は見もせず背を向け去ろうとした。
守 「なぁ、一緒にサッカーやろうぜ!」
濠炎寺はピクッと反応し、足を止めた。
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