第8楽章

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「――…んー…」 朝、目が覚めるとベッドの上だった。 …正直、陽一に抱きしめられたあとから記憶ないんだけど…。 大方、そのまま寝ちゃって陽一が運んでくれたんだろうなー…。 その証拠に、既に陽一はいなくて、テーブルの上には 「今度の為に、合い鍵作っとけバカ」 と書かれた紙が置いてあった。 (…バカは余計だっつの!) 昨日はなんか変だと思ったのは、私の気のせいか…。 バカ、って書かれた紙は、いつもと変わらないしね。 『♪~♪~♪~』 そう思っていたら、携帯が鳴った。この音はメールだ。 メールを開くと、相手は真子で、 『今日は可愛めの格好で来るように!』 とあった。
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