第7楽章

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「…って待ってよ!明日、仕事っ…!」 (…捕まる前に、逃げなきゃっ!) そう思って、言葉を発して私が動くのとほぼ同時に、陽一の手は私の手首を掴む。 「…別に、今日はヤろうとか思ってねーから。逃げんな、バカ」 「っ…じゃ、じゃあ…何する気なのよ…」 恐る恐る、聞いた。 そーゆうこと以外で、なんて…何する気なわけっ!? どうしても、身構えてしまう。 (もーご飯食べたし、外に出るような時間でもないし…) 考えてもわからなくて、頭の中はぐるぐる。 「っ!」 そっ、と、頬に触れられて。 私の肩は無意識のうちにビクッと震える。 「…ホント、なんもしねーって」 そのまま陽一は、ふわっと私を抱きしめた。
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