第1楽章

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――…。 温かい。 こんなに幸せな気持ちで眠るのはいつぶりだろう。 もう、何年も前から味わっていないような気さえする。 「…み……。……美咲っ!」 「ん…?」 名前を呼ばれて、目が覚めた。 が、目の前にあった顔を見て、私は驚愕する。 「え!?…も、森田さんがなんで…!?」 なんで、森田さんがいるの!? 「会社、遅刻すんぞ?」 そんな私の様子も、まるで何事もないように、しれっと言う森田さん。 「え?え?あの……っくしゅん…!」 「…早く服着れば?」 森田さんはフッと笑みを零すと、私の服をこちらに投げた。 ……ん?私の、服…?
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