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――…。
温かい。
こんなに幸せな気持ちで眠るのはいつぶりだろう。
もう、何年も前から味わっていないような気さえする。
「…み……。……美咲っ!」
「ん…?」
名前を呼ばれて、目が覚めた。
が、目の前にあった顔を見て、私は驚愕する。
「え!?…も、森田さんがなんで…!?」
なんで、森田さんがいるの!?
「会社、遅刻すんぞ?」
そんな私の様子も、まるで何事もないように、しれっと言う森田さん。
「え?え?あの……っくしゅん…!」
「…早く服着れば?」
森田さんはフッと笑みを零すと、私の服をこちらに投げた。
……ん?私の、服…?
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