第一章

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送信した後、そのアドレスを一応登録しておく。 すぐ消すことになるだろうけどね。 返信を待ちながら、どんなメールなんだろうと想像する。 見た目や今日の感じからして、返信にはすごく時間かけそうだな。 そんでもって、地味に長文。 絵文字とか使ってきそう。 文章もねちねちしてそうだな。 「…………。」 いやいや、さすがに気持ち悪いわ。 自分で想像しておいて鳥肌が立った。 そしたら、携帯が震えた。 返信は案外早いらしい。 ひとまず安心した。 ままま、肝心なのは中身だからね。 ……って、なんで私気持ち悪いメールを期待してんの。おかしいでしょ。 そんな心の矛盾を取っ払うように頭を左右にぶんぶん振った。 そして、恐る恐るメールを開いてみる。  
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