第一章

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未だ残る心のモヤモヤが何か分からないまま、携帯をとじる。 なんなの……。 今日ファミレスであった時とメールとの、このギャップは何? あいつの顔を思い出してみる。 冴えない顔ではあったけど、不細工ではなかったような、 そうでもないような、 むしろかっこよかったような……。 いやいやいやいや、 だめだめ、本当にかっこよく見えたらどうすんの。 考えるのは、やめよう。 告白されるまで名前も存在も知らなかったやつが、大したやつなわけがない。 私の経験上、そうだ。 きっとそうだ。  
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