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コップに入ったジュースをストローでずるずると音をたてて飲む。
彩加がストローの袋をいじりながら「彼氏ほしいなぁ」と呟いた時だった。
「高畑?」
私たちのテーブルの側に来た人が私の名を呼んだ。
見るとそこには、同じ制服を着た男がいた。
棚橋(タナハシ)だ。去年同じクラスの。
何かと思えば、棚橋はおもむろに四折りの紙を私に渡した。
「宏平から」
棚橋はそう言って自分たちのテーブルを親指でクイクイっと指した。
そっちを見ると、ものすごい熱い視線を送る男3人。
恐らくあの中にコウヘイって人もいるのだろう。
棚橋から受け取った紙に視線を戻して開いてみた。
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