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好きです 付き合ってください
紙には、シャープペンシルでそう書かれていた。
緊張したんだろう。文字がすごく震えてる。
下の方に彼のものであろうメールアドレスが添えられてあった。
「何何?」
彩加がテーブルに乗り上げて紙をのぞき込んできた。
「好きです、付き合ってくださ……ってええ?!告白?!!」
彩加はよほど告白というものに縁が無いのか、この状況にあわてふためいている。
コウヘイがどれか分かんないけど、チラリとあちらを見ると、変わらず熱い視線を送ってきていた。
こっちを見る眼差しでどれかコウヘイなのか予想がついた。
「まぁそういうことだから。返事決まったら、そのアドレスに」
「いいよ」
棚橋は目を開いた。
「…………え?」
「だから、いいよ。」
「それって付き合うってこと?」
「うん」
「「うおおおおおおお!!!」」
私の返答に、向こうのテーブルにいた男3人は興奮して騒ぎだした。
……聞いてたのか。
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