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アタシが涙してるのを
知ってるのは彼くらい。
痛かった理由はなんだろう。
ピキピキと溶けてく氷が
またピキピキと音をたてて
張り詰める。
冷たい笑みを浮かべながら
冷たい笑みを写しながら
透き通った水は
少しだけ濁って
あたしのなかで固体化する。
あの日の涙は
優しさにひもとけた氷の
溢れ出した溶け水。
張り詰めた氷湖の
本当の姿
弱くてガラスのように
繊細な 心 そのもの。
だったんだ。
【氷湖/11.12.04/10:32】
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