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春の陽気は変わりやすい。
今日は初夏の気温と同じ頃だろう。
(,,゚Д゚)「暑くないか?」
ギコがそう訪ねると、彼女はニタリと笑みを深める。
(*゚ー゚)「ダイエットっす!自分ダイエットなんす!」
(,,゚Д゚)「ふーん…」
単なる疑問だった為、ギコはそれ以上聞かず、隠す素振りを見せずに欠伸を飛ばした。
この時、しぃの拳が硬く握られていたことにギコは気付かなかった。
(*゚ー゚)「ねぇギコー!ちょいと成果を見てよ!」
拳を開き、パチリと手を鳴らす。
この前と同様に床に手を着き、腰を曲げる。
そして一回転。
結果は、先週の映像をリピートしたようなもの。
(,,゚Д゚)「…無様だな」
(*゚ー゚)「失礼な!」
小言を吐くと、しぃは立ち上がり頬を膨らませた。
怒ってはいない。
彼女が怒るところや泣くところは見たことがない。
いつも笑っている。
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