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彼女は明るすぎるのだ。
鬱陶しい。
目頭を抑え、未だ頬を膨らませるしぃへ問いかけた。
(,,゚Д゚)「なんでお前ここに来んだよ」
(*゚ー゚)「ん…」
一拍の間を置き、しぃは唸りだす。
そして出てきた回答は、どうにも理解出来ない物だった。
(*゚ー゚)「転がりたいから」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「…はぁ?」
理由などない。
そう答えられたなら諦めもつく。
だが転がりたいと言われたなら、どうすれば良いのだ。
ボサボサの髪を更に掻き乱していると、しぃはギコから背を向け床に体操座りをした。
(*゚ー゚)「さぁ転がして下さい!」
誰がするかと、口に出したのと同時に余鈴が鳴った。
立ち上がり、保健室の外へ出てギコへ手を振る。
(*゚ー゚)「じゃあまた来週!」
言って戸を閉める。
(,,゚Д゚)「もう来なくていいぞ!」
戸の動きが止まる。
(*゚ー゚)「把握!でももう1回だけよろしく!」
もう1度戸が閉まっていく。
ピシャリと音が鳴りギコは仰向けになる。
もう1回。
それで終わる。
目を閉じた。
安心感の中に――一握りの言い難い何か。
これが何なのかギコには分からなかった…。
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