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(*゚ー゚)「ギコー!」
(,;゚Д゚)「うぉ!?」
ベッドを囲むカーテンが勢いよく開き、少女が飛び込んできた。
ギコの足を巻き添えにして彼女の体重がベッドに掛かり、大きく軋む。
揺れが修まりギコは、まじまじと彼女を見た。
体育だったのであろう、彼女の装いは臙油(えんじ)色の長袖に同色の短パンである。
ブラウンのショートカットが、飛び込んできたせいか四方に跳ねている。
彼女は〝箱入 しぃ〟。
性格は一言で表すなら天真爛漫。
そそっかしい子供のようだとギコは思っている。
(*゚ー゚)「足退けて―!今、腹がすんごい痛かった!」
(,;゚Д゚)「あのなぁ…」
膝を擦り此方の被害について教えてやろうと口を開くも、彼女はそそくさと立ち上がったのでタイミングを失ってしまった。
口を閉め目を伏せる。
心の中で、めんどくさいとギコは呟いた。
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