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(*゚ー゚)「今日も元気に転がります!」
言って床の上に寝そべり転がる。
時に楽しそうに、笑みを溢す彼女を――
(,,゚Д゚)「汚いからやめとけよ」
――ギコは目障りだと思っていました。
しぃから目を伏せ、フッと息を吐く。
その2秒後余鈴が部屋に響いた。
立ち上がり、しぃはベッドの上のギコを見下ろす。
(*゚ー゚)「じゃあねギコ!また来週の体育の時間にお会いしましょう!」
口早に言い手を振りながら、しぃは慌ただしく部屋を後にする。
(,,-Д-)「来んでいいって…」
残されたギコは、勢いよく閉じられた戸に1人ごちた。
しぃは1週間に1度、体育の時間の後に来る。
理由は分からない。
きっと深い理由などない。
ただその日が非常に憂鬱である。
太陽のように笑みを振り撒く彼女には、幼少から世話になってきた。
その反動のせいか今は彼女の事が苦手である。
(,,゚Д゚) …
彼女と触れ合うと、どうしようもない自己嫌悪と言い様もない孤独が両肩にのし掛かるから。
彼女のせいではない。
自分の勝手な感情なのだ。
これは、ある種の反抗期なのかもしれないとふと思い、ギコは自傷気味に口角を上げた…。
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