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俺も腐男子。サクの受け売りでBLジャンルの、漫画、小説、ゲームにズブズブとのめり込んでいる。
萌える。
俺もサクもオタクだ。二次元が好きだ。ギャルゲー、男の娘、とどんどん恋愛ゲームを攻略しているうちにこうなった。
俺自身で男と恋愛したいと思わないが、俺以外なら好きなように恋愛ウェルカムだ。例えばサクがイケメンと付き合うことになったら、泣いて喜ぶ。
妄想する。
初めは女子がいないことに嘆いたが、心の栄養(妄想)が蓄えられる、男子校は、俺の楽園です。
「次の担任が誰によるかだなあ。しかも、最初の自己紹介にいなかったら、俺らクラスのやつらに顔を覚えてもらえないよ?」
「俺は、時田くんがいればそれでいいよ。だって、時田くんのことが好きだもん……」
てらきもす。
「ありがとう、死ね。担任に怒られるの覚悟で行きますか?」
サクはにやりと笑う。
「行こうよ!俺、時田と一緒なら、なにも怖くないよ!」
「お前がアホで良かった!じゃあ、行こうか!」
さらっと罵倒しても、サクはオールスルーで笑顔。
俺は上履きから靴に履き戻し、サクと共に、王道転校生を見るために、正門に向かった。
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